GNU/Linuxで鍋田辞書
最終更新日 2017.6.12
↑xubuntu 14.04(GNU/Linux) + wine 2.01 + Arial Unicode MSフォント + 鍋田辞書 Windows版
x86/AMD64系のCPUのGNU/Linuxではwine 2.0以上で鍋田辞書 Windows版を試すことをお勧めします。
ARMには対応していません。
wineは1.9.18から鍋田辞書 Windows版のの日本語入力に対応しています。
鍋田辞書 Windows版とは別に鍋田辞書P Windows版があります。
鍋田辞書P Windows版のほうはそれなりには動くのですが起動時にエラーが出たり右クリックメニューが正しく出ないなどの不具合があります。
(鍋田辞書P Windows版はIEコンポーネントを使っていますがwineはfirefox系で代替していので完全にはエミュレートできていません。)
Ubuntuではhttps://www.winehq.org に書いてある方法でないとwine 2.0以上をインストールできません。
wineではフォントの互換性がないため鍋田辞書 Windows版では外国語表示には問題が出る場合があります。
(多分、鍋田辞書Pのほうはその問題はないかと)
wine上の鍋田辞書で多くの言語を同じ場所に表示するには、マイクロソフトのArial Unicode MS (ARIALUNI.TTF)を使うしかなさそうです。
ただしフリーではなくライセンスの問題があります。
複数のフォントを同じ場所に表示するためのWindowsのfontlink(フォントリンク)機能の設定をwine上でしても鍋田辞書には部分的にしか効果がなく使えませんでした。
日本語、中国語、韓国語で発音記号なしでいいなら、Droid Sans Fallback(DroidSansFallbackFull.ttf)やBitstream CyberCJKなどのフリーフォントが使えるのではないかと思います。
タイ語と日本語と発音記号となると今のところ、Arial Unicode MS(ARIALUNI.TTF)しか発見できていません。
UbuntuでArial Unicode MSを使うには、ARIALUNI.TTFを ~/.wine/drive_c/windows/Fonts にコピーして鍋田辞書のフォント設定で Arial Unicode MS を辞書別で更に表示箇所別に指定します。
Arial Unicode MSを指定していても本物のフォントがなく代替フォントで表示していると多言語はうまく表示されないと思います。
Arial Unicode MSの代替となるフリーの良いフォントがもしあるなら教えてください。
過去にLinux版も作りましたがは現在は非推奨です。
鍋田辞書 Linux版は存在します(しました)が、開発環境がKylix3 C++という古いもので作ったものしかなく現在のLinuxではうまく動きません。
また、動いたとしてもバージョン鍋田辞書 Windows版の3.48相当と古くバグもあるため使うべきではないでしょう。
wine 1.9.18未満では日本語入力に問題が出ると思いますが鍋田辞書 Windows版では簡易的な日本語IMEと中国語IMEを内蔵しており理想ではありませんがなんとか日本語を入力できると思います。
また、Windows版ではタイ語IME、韓国語IME、ロシア語IME、エスペラント語IMEなどはすでに内蔵していますのでLinuxのシステムでそれらの言語が入力できるように設定していない状態でも入力することができます。
wine以外のLinuxでの利用方法は将来なんらかの対応をしたいと思っています。
linuxはOSとデバイスドライバとアプリケーション/ソフトウェアが一体化して分離しにくくなっています。
個人プログラマーが独自にソフトウェアを開発するのは難しい事情があります。
ディストリビューションごとにバイナリ互換がないだけでなく同じディストリビューションでもバージョンが違えばバイナリ互換がないので個人の開発者が参入しにくいんです。
ソースコードを公開して且つ有名になって各ディストリビューション開発者に採用してもらわらないとせっかく作っても使われる機会はまずありません。
ソースコードを公開したくない人はまず諦めます。
私も正直、できることならソースコードは公開したくありません。
ソースコードを公開すればすむ話でもなく、わざわざそれを自分でコンパイルする手間をかけて、且つ開発環境をインストールしてコンパイルする知識のある人しか使えないわけです。
それらの問題を解決するかと思われたKylixがコケましたからね。
長らくLinuxの未来に期待してきたのですが、デバイスドライバとアプリケーションをOSに一体化させて、外部の人がデバイスドライバやアプリケーションを公開しにくい事情はいつまでも変わることなく、これからも変わらないだろうという状態になってしまいました。
鍋田辞書 Linux版のページ(実用としてではなく過去の資料として)
鍋田辞書ホームページ