なぜ自動車バッテリーか
最終更新日 2016.10.2

ディープサイクルのバッテリーというものがあって停電対策としてはそれをすすめる人が多いかも知れない。
自動車向けのバッテリーは主にエンジンをかけるためにあり大電流大電力を短時間流せればいい。
一度エンジンがかかってしまうとエンジンに付いている発電機(オルタネーター)が発電するのでバッテリーの電気は使わなくなり、発電の余りの電気はバッテリーに充電されていく。
しかし停電用に使うとなると小電力を長時間使うことになるので用途しては自動車と真逆になる。
停電時に家電を使いたい時間は、自動車のエンジンをかけるためにセルモーターを回すのに必要な時間よりも遥かに長い。
自動車の鉛バッテリーは少し使ったらすぐ充電するような使い方のほうが長持ちするらしい。
バッテリーの容量が空に近くなればなるほど寿命が縮むらしい。
寿命が極端に縮むかも知れないから、停電対策のような使い方も想定しているディープサイクルバッテリーを買えという意見は正論かも知れない。
しかし、ディープサイクルバッテリーは値段が高い。
ディープサイクルバッテリー用の充電器まで値段が高い。
さらにそれらを売っている店が限られ入手が難しい。
多少長持ちしたとしても値段が高いのなら意味がない。
そして自動車バッテリーより長持ちするとも限らない。
自動車バッテリーならタイのド田舎の町でも簡単に入手できて安くて充電器も安い。
そして停電はタイでもたまに起きる程度の頻度だから自動車バッテリーでも寿命が極端に縮むようなことはまずないんじゃないかと思う。
一ヶ月のうち長時間停電する日が20日あるのならディープサイクルバッテリーのほうがいいと思うが、一ヶ月のうちに1日とか2日しかないのなら自動車バッテリーのほうがいいと思う。
あくまで個人的趣味での意見だが。

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12V自動車バッテリーで停電対策