まだ新品で販売中? 最後のMSX(でもキット)
2016.12.20更新
ロシアのAGE LabsのGR8BITというMSX2(一部MSX2+対応)のキットを2011年に発表しその後発売しました。
なぜにロシアという感じですがMSXが世界規格のパソコンであり島国パソコンではなかったという証しでしょう。
値段は$499 (€369)です。
1ドル110円換算では54890円になります。
正直言って性能の割にかなり高価です。
MSXファンが自慢のために買うのはいいかも知れません。
完成品ではなくキットです。
まだ販売中かどうかはよく分かりませんがホームページを見る限りまだ販売中のようです。
日本語での問い合わせにも対応しているようです。
基盤にICなどのたくさんの部品を半田付けしていくキットらしいので電子工作が得意且つ暇な人でないと買っても組み立てられないと思います。
残念ですが非常に難易度が高いと思います。
また別途揃えないといけない部品や機材を用意できないと買っても組み立てられないと思います。
何が別途必要なのかは把握していません。
個人的にはCPUとかBIOSのROMとかどうなっているのか不安です。
もしCPUが含まれていない場合どこで買えるのかが分からないし、
もしROMライターで自分で焼けとか言われたらROMライターまで買わないといけなくなります。
値段、手間、作れないかも知れないリスクを考えると中古が出回っているうちは完成品の中古を買うほうが現実的でしょう。
MSXパソコンが欲しい人のためというより電子工作の腕を試したい人向けのような気がします。
CPUがZ80(4-20MHz)と書いてあります。
MSX規格では約3.5MHz(正確には3.579545MHz)でないといけないと思っていましたが、それよりも高速です。
MSXturboR規格ではありませんがZ80で20MHz出せるなら規格を守ったMSXパソコン(非MSXturboR)よりもずっと高速に動作させることができると思います。
20MHzだと約5.58倍(正確には5.587302296800292倍)です。
フロッピーディスクインターフェースはあってもフロッピーディスクドライブが付いていない。
対応フロッピーディスクをどこでどうやって買えばいいのか分からないし新品のフロッピーディスク自体が今では手に入らないと思う。
Micro-SDカードインターフェースはありますが、
Micro-SDカードがリードオンリーという致命的問題があり買っても使い道がないように思います。
ハードディスクインターフェースはIDEでSATA未対応、そしてどの容量に対応しているのか良く分からない。
Micro-SDカード、USBメモリ、SATAのハードディスクのいずれかの読み書きに対応しないならROMカセットで使う以外に方法がないかも知れない。
テレビにはつなげられるが、RGB出力はDB15ではなくDB9なので変換しないとディスプレイにつながらないと思う。
と、一度書いたんですが、
HxC Floppy Emulatorというのを見つけました。
何をするものかいまいちよく理解していませんが、SDカードまたはUSBの何かをフロッピーディスクのふりをさせて機器につなぐものでしょうか?
もしかしたらHxC Floppy EmulatorでSDカードをフロッピーディスクの替わりに使えるようになるのかも知れません。
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